ヒマラヤスギ(学名:Cedrus deodara)は、マツ科ヒマラヤスギ属の常緑針葉樹で、ヒマラヤ山脈西部の標高1500mから3200mの地域が原産地です。高さは40m-50mにもなり、時には60mにまで成長し、幹の直径は3mに達することがあります。ヒマラヤスギは園芸植物として広く利用され、公園や大きな庭園に植樹されています。
ヒマラヤスギ属(ヒマラヤスギぞく、学名:Cedrus)は、マツ目マツ科の属の1で、よく似た円錐形の形態をとるモミ属の近縁種です。ヒマラヤスギ属は世界に以下の4種が生育しています。
Cedrus atlantica アトラスシダー - アフリカ北部に分布。
Cedrus breviforia キプロスシダー - キプロス島固有種。
Cedrus deodara ヒマラヤスギ - ヒマラヤ西部に分布。
Cedrus libani レバノンスギ - トルコ、レバノンからモロッコにかけての地中海地方の山に分布。
アロマテラピーで使われるシダーウッドは、一般的にはアトラスシダーの木部から採油されます。英国王立園芸協会のハーブ大百科には以下のように記載されています。
<利用部位>木、オイル
<特徴>上質の防腐、殺菌性のハーブ。循環器系、呼吸器系の刺激、神経の鎮静作用があり、この香りは虫を追い払う。
記 阿部俊暢
参考資料
*英国王立園芸協会 ハーブ大百科
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