2013年7月3日水曜日

道端の薬草(9) ハハコグサ?



 定禅寺通りの裏通りの植え込みで撮影しました。ちょっとみづらいですがハハコグサだと思います。
ハハコグサ(母子草、学名: Gnaphalium affine)は、キク科ハハコグサ属の越年草です。北海道から沖縄および東アジアに分布し、原野や人の家の近くに普通に見られます。草丈は20cm〜30cm。茎や葉にはふわふわする感じの白軟毛があります。春から夏にかけて、茎の頂に散房状に淡黄色の小頭花が密集して咲かせます。
 春の七草の1つんの「御形(ごぎょう、おぎょう)」で、若芽を摘んできてよくアク抜きして食べたり、餅に入れたりもします。昔はこの草入れた「母子餅」で3月3日の節句を祝ったと、貝原益軒も記しています。
 ハハコグサの全草を鼠麹草(そきくそう)といい、水洗いの後乾燥させて薬用として使用します。牧野和漢薬草大図鑑には、”主に鎮咳、去痰に有効で、ほかに利尿作用などがある”と記載されています。

                             記 阿部俊暢
参考資料
*牧野和漢薬草大図鑑
*野外植物民俗事苑

 

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