2014年3月30日日曜日

定禅寺通り界隈の風景(12)宮城県美術館

 東北大学付属植物園より、北側に広がる東北大学川内キャンパスを超えて500m程歩くと、そこに宮城県美術館があります。

 宮城県美術館は、仙台市都心部の西、広瀬川右岸の文教地区にある宮城県立の美術館です。地元である宮城県および東北地方に縁の深い、明治維新以降の絵画・版画・彫刻・工芸作品を中心に、さらにカンディンスキーやクレーら海外有名作家の作品も収蔵していまます。展示室は有料ですが、その他の本館・別館内や中庭・庭園は公共空間であり、無料で入れます。コーヒーショップなどもありお勧めのスポットです。
 美術館を出て、仙台第二高校の前を通り、さらに中ノ瀬橋を渡って200m程歩くと定禅寺通りはもうすぐそこです。





 今回は定禅寺通りを出発して、西公園を通って、大橋を渡り、博物館、植物園、美術館を巡って再び定禅寺通りに戻るお勧めのコースをご紹介しました。歩くだけなら1時間程度のコースです。季節により様々な顔が楽しめます。是非一度歩いてみてください。

ブログでのご紹介記事
定禅寺通り界隈の風景 (1)冬の朝の広瀬川
定禅寺通り界隈の風景(3)仲ノ瀬橋
定禅寺通り界隈の風景(4)櫻岡大神宮
定禅寺通り界隈の風景(5)大町交差点と石碑
定禅寺通り界隈の風景(6)大橋
定禅寺通り界隈の風景(7)仙台市博物館
定禅寺通り界隈の風景(9)仙台城大手門脇櫓
定禅寺通り界隈の風景(11)東北大学付属植物園



 

2014年3月25日火曜日

定禅寺通り界隈の風景(11)東北大学付属植物園

 仙台城の大手門跡から西に5分ほど歩くと、そこは東北大学付属植物園です。その北側んは東北大学の川内キャンパスが広がっています。

 ◎東北大学植物園のあらまし
 この植物園は,昭和33年(1958年)に東北大学が研究と教育のために設立した自然植物園です。この地は,仙台城址背後の御裏林,通称青葉山と呼ばれる丘陵地ですが,今日までほとんど人手が加えられることが無かったため,仙台地方の丘陵地の自然植生であるモミの美林が残されています。またこのモミ林を始めとして,園内には動植物には学術上貴重なものがたくさん存在することから昭和47年(1972年),植物園としてはわが国で初めて天然記念物に指定されました。人口100万人の仙台市の市街地からすぐの場所ですが、訪れると鳥のさえずりが聞こえるほど静かで、色とりどりの花が咲き、その豊かな自然に驚かされます。又、広大な園内(約52万㎡)の中には、手頃な散策コース(1週70分程度)や芝生の広場などもあり、とりたて植物に興味のない方でもお勧めの場所です。本館の資料*1も充実しています。
 現在はまだ冬季閉園中で、今年は4/1日開園予定です。都心からすぐの場所にかかわらず静かでリラックスできる仙台近郊の穴場です。是非訪れてみてください。

☆植物園の情報
■東北大学植物園(問い合わせ先)
   〒9800862 宮城県仙台市青葉区川内12-2
   TEL:022-795-6760 FAX:022-795-6766
   http://www.biology.tohoku.ac.jp/garden/

■開園期間 春分の日(3月21日)~11月30日
 *今年は4/1日開園予定のようです。
■開園時間 午前9時~午後5時
■休園日   毎週月曜日
■入園料金
 個人:大人220円 小人(小・中学生)110円

2014年3月23日日曜日

春の息吹(3)歩道の舗装の中のハコベ?


 やっと暖かくなったと思えば、また雪が振ったり変わりやすい天候が続いていますが、季節は確実に進んでいるようです。店の前の歩道で撮影しました。ちょっと植物名はわかりませんが、花の形などから、多分ハコベ属の一種コハコベではないかと思います。わかるかたがいらしたら教えていただければ幸いです。舗装の石の隙間からしぶとく成長して小さな花をつけていました。植物の生命力の強さには驚かされます。

2014年3月18日火曜日

定禅寺通り界隈の風景(10)仙台城趾と石垣の石

 大手門脇櫓より左に入る道は旧仙台城本丸跡に至る道ですが、東日本大震災により石垣が被災したため現在補修工事が行なわれており、3年たった現在でも車両通行止めです。
石垣の写真は旧二の丸跡の石垣です。石の写真は、脇の空地で修復を待つ石垣の石の写真です。



 仙台城の石垣は,角部が弓なりの美しい勾配が特徴で,積み石の間に隙間なく,横目地は水平に通るように積まれた「切石整層積み」と呼ばれる技法が用いられています。
 石垣を構成する積み石は,平面部を形づくる築石(つきいし)と角に用いられる角石(すみいし)に大別されます。築石は表面が四角く奥に向かって台形状にやや細っていく形状。石と石の間にはコッパ石と呼ばれる細かい石が充填され,クッションの役割を果たすといわれています。一方,角石は直方体に近い長石を,左右交互の算木状に積み上げています。
 石垣は,積み石とそれを裏面で支える裏込め層や盛土層から構成されており,見た目は歯と歯茎の関係を連想させます。歯茎が丈夫でないと歯の寿命も短いように,積み石だけではなく,裏面構造も堅ろうであることがもとめられます。
 *鹿島建設の青葉山公園仙台城石垣修復工事のWebページより


2014年3月11日火曜日

定禅寺通り界隈の風景(9)仙台城大手門脇櫓

 前回ご紹介した仙台国際センターから100mほど坂をのぼると、旧仙台城大手門の脇櫓が立っています。写真は2月24日に撮影したもののためまだ雪がたくさん残っています。


 仙台城は青葉城ともいい、慶長年間(約400年前)に伊達政宗が築造した平山城です。明治15年火災が発生し、大手門、脇櫓、虎ノ門を除くほとんどの建物が焼失しました。さらに太平洋戦争末期の1945年の仙台空襲で残りの建物も焼失し、現在、江戸時代から伝わる建物は残っていません。現在の脇櫓(写真)は、大手門と共に戦災により焼失しましたが、1967年(昭和42年)に民間の寄付により外観が復元され、現在は唯一復元された建造物となっています。写真は国宝だった、大手門と脇櫓です。


2014年3月6日木曜日

定禅寺通り界隈の風景(8)仙台国際センター

 仙台市博物館の北側は仙台国際センターです。このあたりの広瀬川右岸地区は、仙台城趾、博物館、美術館、東北大学など様々な文化施設が集積していて散策にはうってつけの場所です。

  仙台国際センターは、仙台市青葉区にあるコンベンションセンター、および、国際交流施設です。1991年(平成3年)、6カ国語同時通訳設備を持つ国際会議場を備えたコンベンションセンター、および、一般市民向けの国際交流施設の2つの機能を持つ複合施設として開館しました。
 この場所の北側は、旧宮城県スポーツセンターの跡地です。宮城県スポーツセンターは、体育館・弓道場・トレーニングルーム等を備えた複合スポーツ施設でした。中学校や高校のスポーツ大会や、プロレスの観戦などで懐かしい思いでのある方も多いと思いますが、老朽化のため2006年(平成18年)3月をもって閉館しその後取り壊されました。

2014年3月4日火曜日

定禅寺通り界隈の風景(7)仙台市博物館

 先日ご紹介した、日本のフィギアスケート発祥の地といわれている五色沼の横は仙台市博物館です。
仙台市博物館  撮影日:2014年2月24日

 先週撮影したものなので、まだ雪がだいぶ残っています。
 仙台市博物館は、仙台市都心部西側の広瀬川右岸にある仙台市立の博物館です。この場所は江戸時代には仙台城三の丸として使用されていた場所です。1951年(昭和26年)に、仙台伊達家から寄贈された文化財の保管・展示・研究のため、1961年(昭和36年)に開館したのが始まりです。そのため、特に仙台藩と伊達氏、慶長遣欧使節に関連するものが充実しています。
 今では常設展のほか、様々な特別展なども行なっています。中にはレストランやミュージアムショップもあります。一度尋ねてみてください。