撮影場所:仙台市勾当台公園 2013年6月19日 撮影者 阿部俊暢 |
キンシバイ(金糸梅、学名:Hypericum patulum)はオトギリソウ科オトギリソウ属の半落葉小低木です。中国中部•西南部、台湾原産で、日本には1760年頃渡来したといわれています。近年、公園や庭園などに植栽されており、一部では野生化しています。花が大きいHypericum patulum cv. Hidcote という園芸品種であることが多いとのことですが、多分この画像もこれであろうと思われます。
以前にもご紹介しましたが、ヒペリカムは、オトギリソウ属のラテン名であり、必ずしも本種とは限りません。オトギリソウ(弟切草)は、古くから葉や茎のもみ汁が、薬用として止血、切り傷、打ち身、神経痛等に効くとして使用されてきました。近縁種のセイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート 学名:Hypericum perforatum)は効うつのハーブとして有名で、近年ハーブテイーやサプリがたくさん販売されています。
薬用にも使用され、牧野和漢薬草大図鑑には以下の記載があります。
【薬用部分】全草:芒種花(ボウシュカ)
【薬効】解毒、利尿の効果があり、肝炎、咳の治療などに用いられ、12〜15gを煎じて内服する。外用については塗布するか、粉末にして散布する。口内炎、細菌性下痢の治療に10g〜30gを煎じて服用する。鼻血には、新鮮な葉をつぶして、鼻につめる。骨折、切り傷、イヌなどの咬傷の治療は、煎液で洗うとともに、つきつぶして患部に塗布する。
記 阿部俊暢
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