昨年もご紹介いたしましたが、噴水脇の石組みの中で咲いていました。多分シラン(紫蘭)だと思います。
シラン(紫蘭、学名 Bletilla striata Reichb. fil.)はラン科シラン属の宿根草で、本州中南部、四国、九州、沖縄及び中国に分布しています。野生のものは絶滅危惧種であり、ときおりブログなどでも取り上げられています。しかし、栽培種として広く普及しており、きわめて丈夫な植物なので、半自生可している可能性があります。花木は5月で、花茎を出し、紅紫色の花を3〜7個総状花序つけます。
根茎(偽球茎)は白及(びゃくきゅう)と呼ばれ、漢方の生薬として使用されています。牧野和漢薬草大図鑑には以下の記載があります。
”白及の水浸剤は試験管内でグラム陽性菌、人型結核菌に対して顕著な抑制作用が認められ、小芽胞癬菌にも抑制作用がある。また粘液質は収れん止血、消腫、皮膚及び粘膜保護作用がある。止血、排膿、粘滑、緩和薬として肺結核の喀血、吐血、鼻血などに用いるほか、創傷、やけど、ひび、あかぎれ、悪瘡などに外用する。”
記 阿部俊暢
0 件のコメント:
コメントを投稿