勾当台公園で撮影しました。サルスベリの花です。今年はなぜか少なめです。
サルスベリ(百日紅=ヒャクジツコウ、Lagerstroemia indica)は、ミソハギ科の落葉中高木です。中国南部原産の落葉小高木であり、日本には江戸時代に渡来しました。花が美しく、耐病性もあり、必要以上に大きくならないため、しばしば好んで庭や公園などに植えられるます。勾当台公園にも何本か植えられています。花は紅の濃淡色または白色で、8月頃に咲きます。和名は、猿が登ろうとしても、滑ってしまうという意味で、猿滑と表記することもあります。サルスベリは、もっぱら観賞用として植えられているようで、野外植物民俗事苑にもその利用の記載はありません。
同属のバナバ(和名:オオバナサルスベリ、学名:Lagerstroemia speciosa)は、インドネシアやタイなどの熱帯、亜熱帯地域に分布する常緑高木で、フィリピンでは糖尿病を治療する民間薬として飲用されています。日本でもバナバ茶として販売されていて、国立健康・栄養研究所の「健康食品」の安全性・有効性情報にも記載があります。
記 阿部俊暢
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