2013年9月20日金曜日

勾当台公園の秋(2)ミヤギノハギ



  勾当台公園で撮影しました。葉の形より、たぶんミヤギノハギと思われます。
19日は仲秋の名月でしたが、宮城県には萩の月という銘菓があります。商品名は「萩が咲き乱れる宮城野の空に浮かぶ満月」に由来しているとのことです。

 ミヤギノハギ(宮城野萩 Lespedeza thunbergii)とはマメ科ハギ属の植物です。宮城県の県花でもあります。高さ、1-2mの落葉低木で、紫紅色の花を8-10月頃に咲かせます。園芸用としてもよく栽培されています。和名は、宮城県に多く自生することから、歌枕の宮城野の萩にちなんで命名されたといわれています。秋の7草の1つで古くから知られ、『万葉集』でも多く詠まれ、ハギは万葉集で最も詠まれている植物だそうです。有名な歌人の大伴家持もハギの歌をなん首も呼んでいます。
 
 ミヤギノハギの利用については、牧野和漢薬草大図鑑によれば、葉と茎は生薬名:美麗胡枝子(ビレイコシシ)、花は美麗胡枝子花、根は美麗胡枝子根と呼ばれ薬用に使用されます。
記 阿部俊暢

参考資料

*牧野和漢薬草大図鑑


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