2013年8月27日火曜日

店頭のハニーサックルの実



 6月に紹介した、店頭のハニーサックルの実です。10年前に日野春ハーブガーデンより取り寄せた、ハニーサックル( ロニセラ)のセロチナ(Lonicera periclymenum 'Serotina')という品種です。

 赤い実は見た目おいしそうですが、利用できるかどうかの記載は見つけることができませんでした。
 英国王立園芸協会のハーブ大百科には、”ハニーサックル(Lonicera periclymenum)は、薬用ハーブに数えられることもあるが、現在はほとんど使用されていない。去痰、殺菌、利尿作用があって、嘔吐を起こすこともあるが、少量を咳止めに加えると効果がある。”と記載されていますが、使用部位の記載はありません。
 日本に分布する同属のスイカズラ(Lonicera japonica)は、中国漢方では古くから重要な位置を占めてきましたが、使用部位は葉および茎(ニンドウ:忍冬)、花(キンギンカ金:銀花)です。実についての記載は見つけることができませんでした。
 ネット上には、実は有毒であるとの記載が見られますが、信頼できるデータは見つけることができませんでした。
                                
                                       記 阿部俊暢

参考資料
 *英国王立園芸協会 ハーブ大百科
 *最新薬用植物学
 *牧野和漢薬草大図鑑

0 件のコメント:

コメントを投稿