2013年8月13日火曜日

道端の薬草(12) キキョウ


 昨年と同じ、勾当台公園の噴水脇で撮影しました。小さいですがキキョウだと思いす。

 キキョウ(桔梗、Platycodon grandiflorus)はキキョウ科キキョウ属の多年草です。。キキョウ属はキキョウ1種からなり、園芸品種や変種は見られますが、他の種はありません。秋の7草のひとづで、山野の日当たりの良い所に育ち、日本全土、朝鮮半島、中国、東シベリアに分布しています。昨今は野生のものはほとんど見られなくなり、『絶滅危惧種』にも指定されています。古名をアサガオといい、全国的に盆花としてオミナエシとともに仏前にそえられています。

 野外植物民俗事苑には、”若苗は茹でて水にさらし、和え物、炒め物などとして食べる。根は漬け物や揚げ物、煮物などにする。”と記載されています。
 根を水洗いして乾燥させたものは「桔梗根」といい薬用にされます。最新薬用植物学(廣川書店)には、
”去痰、排膿薬とし、気管支炎、扁桃炎、咽喉痛などに適用、〔漢方処方例〕桔梗湯、排膿散および湯、葛根湯加桔梗石膏”と記載されています。
                           記 阿部俊暢  
                             

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