2013年10月15日火曜日

道端の薬草(18) ヨメナ?


 勾当台公園で撮影しました。ちょっとみにくい写真ですが、ヨメナの1種カントウヨメナ(K. pseudoyomena Kitam.)ではないかと思います。このような野菊はどれもよく似ているので、ノコンギク(Aster ageratoides)かもしれません。
 ヨメナ(嫁菜、学名:Aster yomena)はキク科の多年草で、道端で見かける野菊の一種です。秋に薄紫か白い菊の花をつけます。ただし一般にはよく似た姿のキク類は他にもいくつかあり、一般にはそれらをまとめてヨメナと呼んでいることが多いです。
 ヨメナは昔から食用野草として知られていた植物で、若葉を天ぷらや茹でて浸しもの、和えものなどにすると特有の香気がります。薬用としても利用されており、牧野和漢薬草大図鑑には以下のように記載されています。
【薬用部分】根を含む全草。夏〜秋につけたままの全草を採取し、水洗い後そのまま使用するか日干しにする。
【薬効と薬理】薬理およびその効果については不明だが、民間的に清熱、解毒、止血薬として吐血、鼻血、血痢、創傷の出血、黄疸、水腫、咽喉痛、痔瘡、できものなどに用いられる。
                                記 阿部俊暢

参考資料
*牧野和漢薬草大図鑑
*野外植物民俗事苑

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