2013年10月11日金曜日

道端の薬草(17) マツヨイグサ?


 西公園脇の空地で撮影しました。マツヨイグサ属の1種だと思いますが、種まではわかりません。

 マツヨイグサは、アカバナ科マツヨイグサ(Oenothera)属の一年生または多年生草本植物で、この言葉は主にマツヨイグサ属に含まれる植物について種を特定しないで呼ぶ場合に使用されます。月見草とか宵待草と呼ばれる場合もあります。
マツヨイグサ属にはおよそ125の種が含まれています。どの種も南北アメリカ大陸原産であり他地域には生育していません。日本も例外ではなく、野生のものは帰化植物か、逸出した園芸植物のいずれかです。日本に帰化している植物には、マツヨイグサ、コマツヨイグサ、オオマツヨイグサ、メマツヨイグサなどがありますが、近年はメマツヨイグサ(Oenothera binnis)が多いとのことなので、これもメマツヨイグサかもしれません。
 牧野和漢薬草大図鑑には、日本産のものはほとんど薬用にされることはないとありますが、ヨーロッパや中国では薬用に利用されています。最近では、メマツヨイグサ(Oenothera binnis)の種子から採油されるオイルは、γ-リノレイン酸を多く含んでおりサプリメントなどでも注目されています。

                             記 阿部俊暢

参考資料
*牧野和漢薬草大図鑑
*英国王立園芸協会ハーブ大百科
 

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