2013年3月8日金曜日

錦町公園のツバキ

錦町公園のツバキ

 錦町公園の植え込みで咲いていました。樹高は小さいですが、光沢のある葉や花の形より、ツバキの品種と思われます。矮性でもあり葉は鋸歯が鋭いため、ユキツバキの品種かもしれません。

 ツバキは古くから庭木として親しまれている日本を代表する花木のひとつです。野生種としては本州・四国・九州・朝鮮半島南部に分布し樹高の高くなるヤブツバキ、本州の日本海側、雪の多く降る地帯に分布する樹高のやや低いユキツバキなどがよく知られています。
 ヤブツバキ(薮椿、あるいは単にツバキともいう。学名:Camellia japonica)は、照葉樹の代表的な樹木で、冬から春にかけて花が咲きます。普通は高さ5-6mですが、樹高18m・胸高直径50cmにも達する例も知られています。
 ユキツバキ(雪椿、学名:Camellia rusticana )は、別名、オクツバキ、サルイワツバキ、ハイツバキともいいます。主に日本の太平洋側に分布するヤブツバキが、日本の東北地方から北陸地方の日本海側の多雪地帯に適応したものと考えられ、変種、亜種とする見解もあります。また、ヤブツバキとユキツバキの分布の境界線上の中間地帯にはユキバタツバキというヤブツバキとユキツバキの特徴を併せ持った中間的な存在のツバキが存在し、両者の雑種だと言われています。

 それらの野生種をもとにして数多くの園芸品種が生み出されました。特にヤブツバキは品種改良の中心となった種です。ツバキの人気は日本だけに留まらずヨーロッパやアメリカでも人気の高い花木で、現在では洋種のツバキの品種改良も積極的に行われています。


用途 
材木
大木は入手しにくいので建築用にはあまり使われない。
木質は固く緻密かつ均質で木目はあまりめだたない、摩耗に強くて摩り減らない等の特徴から工芸品、細工ものに使われている。代表的な用途は印材。

木灰
日本酒の醸造には木灰が必要で、ツバキの木灰が高級とされている。

薬用
薬用部分は葉、花(山茶花)、種子。花は開花直前にとって日干しにする。種子は絞って油をとる。花はタンニンを多く含む。
花は滋養強壮、葉は止血などにもちいられてきた。
牧野和漢薬草大図鑑には、滋養、強壮には、乾燥した花をきざんで熱湯をそそぎ、健康茶として飲むとありました。
種子から得られるツバキオイルは、オレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸などの脂肪酸を豊富に含み、特にヘアオイルとして使用されていることはよく知られています。


0 件のコメント:

コメントを投稿