西公園のマンサク |
西公園のマンサク
遅い北国の春はまだ先のようで、西公園でも、ほとんどの植物がまだ固いつぼみのままですが、1本だけ満開に咲いていました。たぶんマンサク(満作、万作、金縷梅)だと思われます。
マンサク(学名:Hamamelis japonica)は、マンサク科の低木で、日本各地、本州の太平洋側から九州まで広く自生しており、花木としても栽培されているマンサク科の植物です。リボンのように細く長い花弁は黄色です。他のどの花よりも早く咲き始めるマンサクは、“先ず咲く”花、が訛って「マンサク」になったとも、こぼれんばかりに咲く花に、“豊年満作”を思いこの名になったともいわれています。
マンサク(Hamamelis)属の植物は、東アジアと北米に4種ほどが生育しており、中国原産のシナマンサク (Hamamelis mollis)、北米原産のアメリカマンサク (Hamamelis virginiana)もよく植えられています。その他、いくつかの亜種、栽培品種が存在します。シナマンサクは枯れた葉が春まで残り、アメリカマンサクは秋に咲くので、撮影した花はマンサクの亜種または品種のひとつと思われます。
牧野和漢薬草大図鑑によれば、マンサクは、薬用部ば葉部、主要成分はタンニン。”詳細は不明だが、民間的に止瀉、消炎、止血などの作用があることが知られており、下痢止め、皮膚炎、止血、扁桃腺炎、口内炎などに用いられる”と記載されています。
アメリカマンサクはウイッチヘーゼルともいいます。北米先住民の伝統薬であり、アメリカ薬局方にも収録されていた歴史があります。現在は、収れん作用をもつ芳香蒸留水(フローラルウオーター)として化粧水などに広く使われています。(*ハーブ大百科、英国王立園芸協会より)
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