2013年6月19日水曜日

道端の薬草(7)ギシギシ?




西公園で撮影しました。葉の根元が矢尻型ではなく、丸くハート型なので、スイバではなく多分ギシギシだと思います。
 ギシギシ(Rumex japonicus)はタデ科のギシギシ属の多年草です。日本各地、千島、サハリン、カムチャッカ、朝鮮半島、中国などの温帯から暖帯の原野、道ばたの湿地、水辺nなどに生えます。高さは、40-100cmになり、根もとに生える葉は、長さ10-25cmの長楕円形で長い柄があり、基部がハート形です。花期は、6-8月で緑色で小さい花を輪生させます。
 ギシギシ(Rumex)属は、約200種が温帯北部に広く分布しています。食用や薬用として利用されている種もあります。スイバ(Rumex acetosa)は日本でも野生の新芽を山菜として食用にしますが、ヨーロッパでは近縁種のフレンチソレル(R.scutatus)と共に、生の若葉をサラダ、スープなどにします。ただしシュウ酸を多く含むので、大量に食べると中毒の恐れがあるので注意が必要です。
 
 ギシギシは、近縁種のナガバギシギシ(イエロードック:Rumex cripus)、エゾノギシギシ(Rumex obtusifolius)とともに根を羊蹄根といい薬用にされます。牧野和漢薬草大図鑑には、”強い抗菌作用と凝血作用があり、新鮮な根をたむし、疥癬などの皮膚病に外用する。また、緩下、健胃作用があり、大黄の代用として緩下剤に用いられることもある。”とl記載されています。
                         記 阿部俊暢

参考資料
*牧野和漢薬草大図鑑
*英国王立園芸協会 ハーブ大百科



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