2014年8月26日火曜日

勾当台公園のサルスベリ

勾当台公園で撮影しました。サルスベリが満開です。

 サルスベリ(百日紅=ヒャクジツコウ、Lagerstroemia indica)は、ミソハギ科の落葉中高木です。中国南部原産の落葉小高木であり、日本には江戸時代に渡来しました。花が美しく、耐病性もあり、必要以上に大きくならないため、しばしば好んで庭や公園などに植えられるます。勾当台公園にも何本か植えられています。花は紅の濃淡色または白色で、8月頃に咲きます。和名は、猿が登ろうとしても、滑ってしまうという意味で、猿滑と表記することもあります。サルスベリは、もっぱら観賞用として植えられているようで、野外植物民俗事苑にもその利用の記載はありません。英語名は Crape myrtle です。英国園芸協会のハーブ大百科にも記載はありませんでした。
 バナバ茶で知られるオオバナサルスベリ(大花百日紅:バナバ:Lagerstroemia speciosa)は、この近縁種です。バナバ茶は血糖上昇を抑える効果があるとする研究があります

2014年8月19日火曜日

トチノミ?

 定禅寺通りから歩いて10分ほどの仙台市博物館近くで撮影しました。トチノミ(栃の実)だと思います。

 トチノキ(栃の木、学名:Aesculus turbinata)は、トチノキ科トチノキ属の落葉広葉樹です。落葉性の高木で、温帯の落葉広葉樹林の重要な構成種の一つです。日本では東日本を中心に分布、中でも東北地方に顕著に見られます。また、街路樹や公園などに植栽されています。
5月から6月にその葉の間から穂状の花序が顔を出し、花は白~薄い紅色です。その後ツバキのものを大きくしたような丸い果実を付けます。(写真)

デンプンやタンパク質を多く含有する種子は、縄文時代の遺跡からも出土しており、ドングリやクルミ同様、古くから食用とされてきました。現在では、渋抜きしたものをもち米と共についた栃餅(とちもち)などとしてあちこちの土産物になっています。

昔は水田をもたない山村の人々にとっては、貴重な食料源であったようで、野外植物民俗事苑には”トトノキ林は地域の共有として入会権を設定して管理している所が多かった。”t

トチノミの利用法について詳しく記載しているWebページのリンクを貼っておきます。

2014年8月12日火曜日

西公園のオニユリ?

西公園の空地で撮影しました。オニユリだと思います。

 オニユリ(Lilium lancifolium)とは、ユリ科ユリ属の多年草です。グアム東部、中国、朝鮮半島、日本に自生しています。日本では北海道から九州の平地から低山で普通に見られます。人家の近くに自生していることから、古い時代に大陸から持ち込まれたものと考えられています。近縁に同属のコオニユリ (Lilium leichtlinii) がありよく似ていますが、こちらはムカゴを作らないで種子で繁殖します。
 ムカゴ(零余子,珠芽)とは植物の栄養繁殖器官のひとつです。主として地上部に生じるものをいい、葉腋や花序に形成され、離脱後に新たな植物体となる。写真でも葉の付け根に黒い実のようなものが観察されます。この実のようなものが落下して殖えます。
 オニユリの鱗茎はヤマユリなどと同じようにユリネとして食用にすることができます。
ちなみに、一般にでまわっているユリネの95%は栽培されたコオニユリだそうです。

2014年8月7日木曜日

仙台七夕の朝の一番町

仙台七夕の朝の一番町の写真です。

 ウイキペデイア日本語版によれば、七夕(たなばた、しちせき)は、中国、台湾、日本、韓国、ベトナムなどにおける節供、節日の一つです。元来、中国での行事であったものが奈良時代に伝わり、元からあった日本の伝説と合わさって生まれた言葉であるとされています。もともとは旧暦では7月7日の夜のことでしたが、現在の日本の七夕祭りは、新暦7月7日や月遅れの8月7日、あるいはそれらの前後の時期に開催されています。仙台七夕は、毎年月遅れの8月7日の前後3日間(8/6〜8/8)に行なわれています。
 七夕祭りを行なう自治体は全国にあり、1996年からは関連したイベントを開いている自治体の代表が集まって全国七夕サミットが行なわれています。

2014年8月5日火曜日

西公園のキカラスウリ?

西公園脇の空地に、おもしろい形の花が咲いていたので撮影しました。多分キカラスウリだと思います。

 キカラスウリ(Trichosanthes kirilowii var. japonica)は、ウリ科の植物で、つる性の多年草です。北海道奥尻島、本州、四国、九州、沖縄に分布し、山野や人家近くの土手などにはえます。葉は切れ込みが入ったハート型で、表面は光沢をもち、葉の表面に多数の短毛を持ちます。雌雄異株で、ひとつの株には雄花か雌花かのいずれかのみがつきます。果実は広楕円形で長さやく10cm。紅熟して晩秋まで蔦に残ります。
 熟した果実の種子周囲の果肉部分には甘みがあり食べる事ができるようです。野外植物民俗事苑には、”果実はそのままで食用になるが、ヒシオ漬けや塩漬けにし、化粧用にもする。”との記載があります。ちなみにヒシオ(醤)とは、ペースト状の調味料、あるいは味の濃い食品の総称です。
 また、キカラスウリの根は栝楼根(カロコン)という生薬(日本薬局方に記載)で、種子は栝楼仁(カロジン)といいます。