2011年6月24日金曜日

晩翠通りの街路樹(2)

晩翠通りのイチョウ

晩翠通りの中央分離帯にはイチョウが植えられています。秋は紅葉がみごとです。

イチョウ
学名:Ginkgo   biloba
科名:イチョウ科
生薬名 銀杏 白果(中国)

中国原産といわれる雌雄異株の落葉高木です。イチョウは驚くべき生命力を持ち、地球上に2億年も生き続けているため「生きた化石」といわれています。我が国でも神社の御神木などに見られるよう長寿の象徴とされています。
食用としてもおなじみのギンナン(銀杏の熟した実)は中国では白果と呼ばれ生薬としても使われてきました(鎮咳)。
イチョウの葉から抽出されるエキスは脳の血流を増進し脳機能障害を改善するハーブとして欧米ではよく用いられています。日本でも健康茶としてイチョウ葉茶が販売されています。
イチョウ葉の有効成分はフラボノイド配糖体やテルペンラクトンのギンコライドなどで、PFA(血小板活性因子)を抑制し、脳の血流を改善すると考えられています。
高齢化社会の中で認知症などへの効果が期待されています。

参考文献: メデイカルハーブの事典 林真一郎著 ほか


2011年6月18日土曜日

晩翠通りの街路樹(1)

晩翠通りのエンジュ

晩翠通りには、中央分離帯にイチョウ、両側にエンジュが植えられています。

エンジュ(槐)
学名:Styphonolobium  Japonicum
科名:マメ科

中国原産で、古くから台湾、日本、韓国などで庭木や街路樹として植えられています。
開花は7月なので撮影できればご紹介いたします。

薬用:
生薬名 槐花
花・蕾にはルチンを多く含有します。蕾を乾燥させたものは、槐花という生薬で止血作用があります。

2011年6月12日日曜日

定禅寺ハーブギャラリーのハニーサックル

ハニーサックル・セロチナ

今年も、開店の時(2003年3月)に植えたハニーサックルの花が開花しました。
当店のハニーサックルはセロチナという品種です。

ハニーサックル
別名:ニオイニンドウ
学名:Lonicera  periclymenum
科名:スイカズラ科

耐寒性の落葉広葉樹で、つる性の植物です。日本からヨーロッパにかけて分布しています。
芳香のある美しい花や果実が特徴です。実には毒があるとの記述もあり注意が必要です。

2011年6月10日金曜日

定禅寺通りに交差する道路(2)

定禅寺通りとの交差点から北を望む

晩翠通り:
晩翠通りは、五橋通りとの交差点である「高等裁判所前」から、北四番丁までをいいます。街路樹として中央分離帯にはイチョウ、両脇歩道にはエンジュが全線を通して植えられています。秋にはイチョウが紅葉し、銀杏を拾う人が見られます。

歴史:江戸時代この通りは細横町と呼ばれていました。明治時代、仙台市最初の下水道が敷設されたのはこの通りです。戦後、仙台空襲からの復興計画として現在の通りに拡幅され現在にいたっています。晩翠通りの名称は1982年(昭和57年)に決定されましたが、今でも古くから仙台にお住まいの方は細横丁の愛称で呼んでいるようです。
土井晩翠の子孫の方よりバブリシテイ権の侵害だと訴えられたり、昔ながらの細横丁の名を残そうとした人々との論争があったり、いわくつきの名前のようです。




2011年6月3日金曜日

西公園通りの街路樹

西公園通りの街路樹 トウカエデ

トウカエデ(唐楓):学名:Acer buergerianum
中国原産のカエデ科の落葉高木です。仙台の街路樹ではケヤキに次いで2番目に多いそうです。秋の紅葉はあざやかです。