2013年6月1日土曜日

道端の薬草(4)シロツメクサ

2013年5月22日 仙台市西公園 撮影者:阿部俊暢


 仙台市西公園で撮影しました。あちこちに群生していました。
 シロツメクサ(白詰草、学名:Trifolium repens)は、マメ科シャジクソウ属の多年草です。別名、クローバー、原産地はヨーロッパです。
日本には明治時代以降、家畜の飼料用として導入されたものが野生化した帰化植物です。
 シャジクソウ属(Trifolium)の植物は世界中で約300種類が知られていますが、レッドクローバー(Trifolium pratense)は北ヨーロッパで最も重要なマメ科の飼料植物であり、薬用としても利用されています。

 牧野和漢薬草大図鑑には、薬用部分:全草(三消草:サンショウソウ)として以下の記載があります。
 薬効と薬理:本植物に含まれるイソフラボン類は成長期のラットの子宮に対して、まず興奮作用を示し、ついで子宮重量増加、子宮筋層•内膜を増殖、肥大させた後、抑制効果を現す。薬効としては清熱し、血を清める効能があり、癩病を治す。
 Net上の検索では、中国のWebサイト以外は記載がないため内用を確認することができませんでした。近縁種のレッドクローバーと同様に、含まれているイソフラボン類がフィトエストロゲン(植物女性ホルモン)として作用すると思われます。


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