2012年7月8日日曜日
アジサイ
勾当台公園のアジサイ
アジサイ(紫陽花、学名 Hydrangea)はアジサイ科アジサイ属の植物の総称です。学名は「水の容器」という意味で、そのまま「ヒドランジア」あるいは「ハイドランジア」ということもあります。一般的に植えられている球状のアジサイはセイヨウアジサイ(ヒメアジサイ・テマリ咲きアジサイは別)であり、日本原産のガクアジサイ(Hydrangea macrophylla)を改良した品種です。また、幕末の医師シーボルトが、アジサイの一種に自分の妻「おタキさん」の名をとって Hydrangea otaksa と命名したとして、物議をかもしたことが知られています。シーボルトは医師である一方、プラントハンターとしても有名です。
プラントハンターとは、17世紀から20世紀中期にかけてヨーロッパで活躍した職業で、食料・香料・薬・繊維等に利用される有用植物や、観賞用植物の新種を求め世界中を探検・冒険する人のことです。欧州各国の中でも、プラントハンターが最も盛んであったのはイギリスやオランダなどの国です。キューガーデンなどの公的機関や、ヴィーチ商会などの民間企業がしのぎを削りプラントハンターを、日本も含むアジアや中南米まで派遣し、ヨーロッパに様々な有用植物を持ち帰りました。特に人気が高かったのは日本と中国で何名もの有名なプラントハンターが来日し、様々な植物(キク、アジサイ、サクラ、ツバキ、ハギなど)をヨーロッパに紹介しました。その一人がシーボルトです。シーボルトによりヨーロッパに紹介された植物は、タケ、ツツジ、ユリ、ツバキ、アジサイなどです。プラントハンターについて興味のある方は、【プラントハンター東洋を駆ける(アリス•M•コーツ著:八坂書房】などが参考になります。
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