2012年7月27日金曜日

ヒメジヨオン


勾当台公園の植栽の脇で撮影しました。花が小さく根元に葉が少ないため、ハルジヨオンではなくヒメジヨオンだと思います。

ヒメジョオン(姫女菀、学名: Erigeron annuus)は、キク科ムカシヨモギ属の植物で、背の高さが50-100cmにもなり、白い花を咲かせる一年草です。同属のハルジオンと共に、道端でよく見かける雑草です。北アメリカ原産で、ヨーロッパ、アジア(日本を含む)に帰化しています。
日本には1865年頃に観葉植物として導入されたといわれており、在来種の植物の生育を邪魔する可能性があり帰化植物として問題にされています。そのため、ヒメジョオンは、ハルジオンとともに要注意外来生物に指定されているほか、日本の侵略的外来種ワースト100にも選定されています。 (フリー百科事典 ウイキペデイアより)

ネット上には、若葉が食用になり薬効もあるとの記述が見られます。
ハーブ大百科(英国王立園芸協会)には、ムカシヨモギ(Erigeron)屬の植物についての記載はなく、日本に帰化してからの日も浅いので、あくまで民間の慣行的な使用と思われます。



2012年7月25日水曜日

キボウシ?


キボウシ?
三越前の定禅寺通り中央緑地で撮影しました。手入れしているようには見えないので以前植えられたものが野生化したものと思われます。葉や花の形から見るとキボウシの1種と思われますが詳細は判別できませんでした。

ギボウシとはユリ科の多年草、ギボウシ属(Hosta)の総称です。山間の湿地などに自生し、また花が美しく日陰でもよく育つため栽培され多くの園芸品種があります。
日本にはオオバギボウシ(H. montanaまたはH. sieboldiana var. gigantea)など20種ほどが自生しており、これらはウルイの名で山菜としても利用されています。下は仙台市野草園で撮影したオオバキボウシです。
薬用としての利用法については見つけることができませんでした。


2012年7月20日金曜日

シロツメクサ


勾当台公園の芝生に群生していました。

シロツメクサ(白詰草、学名:Trifolium repens)は、マメ科シャジクソウ属の多年草です。別名、クローバー、原産地はヨーロッパです。
日本には明治時代以降、家畜の飼料用として導入されたものが野生化した帰化植物です。
飼料用以外の用途は見つけることができませんでした。

シャジクソウ属(Trifolium)の植物は世界中で約300種類が知られていますが、レッドクローバー(Trifolium pratense)は北ヨーロッパで最も重要なマメ科の飼料植物であり、薬用としても利用されています。

2012年7月19日木曜日

キキョウ


勾当台公園の噴水の石組みの中にでひとつぽつんと咲いていました。
キキョウ:
キキョウ(桔梗、Platycodon grandiflorus)はキキョウ科キキョウ属の多年草です。秋の7草のひとづで、山野の日当たりの良い所に育ち、日本全土、朝鮮半島、中国、東シベリアに分布しています。キキョウ属はキキョウ1種からなり、園芸品種や変種は見られますが、他の種はありません。

最新薬用植物学(廣川書店)には、
去痰、排膿薬とし、気管支炎、扁桃炎、咽喉痛などに適用、〔漢方処方例〕桔梗湯、排膿散および湯、葛根湯加桔梗石膏
と記載されています。
中医学の古典、神農本草経、傷寒論にも記載されています。(傷寒•金匱薬物事典:万来舎より)

2012年7月17日火曜日

トチの実?


トチノキ:
勾当台公園で撮影しました。
トチノキ(栃の木、学名:Aesculus turbinata)は、トチノキ科(APG植物分類体系ではムクロジ科とする)トチノキ属の落葉広葉樹です。落葉性の高木で、温帯の落葉広葉樹林の重要な構成種の一つです。日本では東日本を中心に分布、中でも東北地方に顕著に見られます。また、街路樹や公園などに植栽されています。
5月から6月にその葉の間から穂状の花序が顔を出し、花は白~薄い紅色です。その後ツバキのものを大きくしたような丸い果実を付けます。(写真)

デンプンやタンパク質を多く含有する種子は、縄文時代の遺跡からも出土しており、ドングリやクルミ同様、古くから食用とされてきました。現在では、渋抜きしたものをもち米と共についた栃餅(とちもち)などとしてあちこちの土産物になっています。

近縁種でヨーロッパ産のセイヨウトチノキ (Aesculus hippocastanum) は、フランス語名「マロニエ:marronnier」としてよく知られています。
ヨーロッパでは、セイヨウトチノキの葉、種子は薬用として使用され、セイヨウトチノキの種子から抽出された薬剤は、脚部静脈の症状などへの適応で、ドイツEコミッション(ドイツ薬草委員会)に承認されています。

2012年7月13日金曜日

シロタエギク


シロタエギク(しろたえぎく、白妙菊)はキク科の耐寒性多年草、別名 ダスティーミラー(Dusty miller)です。原産地は南ヨーロッパ(地中海)海岸地帯ですが、現在ではイギリス(連合王国)南部を含むヨーロッパの広い範囲と、北米・オセアニアなどに帰化していいます。白い毛に覆われた葉を観賞するための草花としで、冬の花壇や寄せ植えによく使用されています。手入れの良くない花壇から雑草化することが多いと書かれていますが、勾当台公園の植え込みで雑草化していました。前回のムラサキカタバミもそうですが、勾当台公園には雑草化した園芸植物がいろいろ見られます。

2012年7月12日木曜日

ムラサキカタバミ?



勾当台公園の花壇のすみで繁茂していました。
ムラサキカタバミ(紫片喰、学名 Oxalis corymbosa DC)は、南アメリカ原産のカタバミ科の植物です。
もともとは、江戸時代末期に観賞用として導入されましたが、日本に広く帰化し、現在では厄介な雑草になっています。鱗茎で増え、土の中の鱗茎を取り尽くすのが難しいので、駆除の困難な雑草です。可愛らしい花ですが、いまではあまり顧みる人もいないようです。

2012年7月8日日曜日

アジサイ


勾当台公園のアジサイ

アジサイ(紫陽花、学名 Hydrangea)はアジサイ科アジサイ属の植物の総称です。学名は「水の容器」という意味で、そのまま「ヒドランジア」あるいは「ハイドランジア」ということもあります。一般的に植えられている球状のアジサイはセイヨウアジサイ(ヒメアジサイ・テマリ咲きアジサイは別)であり、日本原産のガクアジサイ(Hydrangea macrophylla)を改良した品種です。また、幕末の医師シーボルトが、アジサイの一種に自分の妻「おタキさん」の名をとって Hydrangea otaksa と命名したとして、物議をかもしたことが知られています。シーボルトは医師である一方、プラントハンターとしても有名です。
 プラントハンターとは、17世紀から20世紀中期にかけてヨーロッパで活躍した職業で、食料・香料・薬・繊維等に利用される有用植物や、観賞用植物の新種を求め世界中を探検・冒険する人のことです。欧州各国の中でも、プラントハンターが最も盛んであったのはイギリスやオランダなどの国です。キューガーデンなどの公的機関や、ヴィーチ商会などの民間企業がしのぎを削りプラントハンターを、日本も含むアジアや中南米まで派遣し、ヨーロッパに様々な有用植物を持ち帰りました。特に人気が高かったのは日本と中国で何名もの有名なプラントハンターが来日し、様々な植物(キク、アジサイ、サクラ、ツバキ、ハギなど)をヨーロッパに紹介しました。その一人がシーボルトです。シーボルトによりヨーロッパに紹介された植物は、タケ、ツツジ、ユリ、ツバキ、アジサイなどです。プラントハンターについて興味のある方は、【プラントハンター東洋を駆ける(アリス•M•コーツ著:八坂書房】などが参考になります。




2012年7月6日金曜日

タブノキ


タブノキ(椨 Machilus thunbergii)とはクスノキ科タブノキ属の常緑高木です。照葉樹林の代表的樹種のひとつで、各地の神社の「鎮守の森」によく大木として育っています。街路樹としてもおなじみで、勾当台公園公園付近の街路樹としてたくさん植えられています。イヌグス・タマグス・ヤマグスとも称されています。
枝葉には粘液が多く、乾かして粉にするとタブ粉が得られます。タブ粉は線香や蚊取線香の材料の1つ(粘結材)として用いられていおり、手作りのお香の材料としてネット通販で手にはいります。販売されているものは中国産が多いようです。

2012年7月4日水曜日

コヒルガオ?



ヒルガオ(昼顔、学名Calystegia japonica、シノニムCalystegia pubescens他)は、ヒルガオ科の植物で、アサガオ同様朝開花するが昼になっても花がしぼまないことからこの名があります。写真は花が小さいのでコヒルガオ(小昼顔、学名Calystegia hederacea)かもしれませんが、判別できません。アサガオと違って鑑賞用に栽培されることは、殆どありません。地下茎で増え、一度増えると駆除が難しいため、大半は雑草として扱われています。勾当台公園や定禅寺通りの植栽にからみついてあちこちで咲いていました。

ネット上のWebLio辞書では、コヒルガオについて、「若葉を食用とすることもあるが、中国では全草を白帯下・月経不順などに用いる。」との記載があります。
生薬名[旋花]との記載も見られますが、確かなことは確認できませんでした。