西公園脇の空地に、おもしろい形の花が咲いていたので撮影しました。多分キカラスウリだと思います。
キカラスウリ(Trichosanthes kirilowii var. japonica)は、ウリ科の植物で、つる性の多年草です。北海道奥尻島、本州、四国、九州、沖縄に分布し、山野や人家近くの土手などにはえます。葉は切れ込みが入ったハート型で、表面は光沢をもち、葉の表面に多数の短毛を持ちます。雌雄異株で、ひとつの株には雄花か雌花かのいずれかのみがつきます。果実は広楕円形で長さやく10cm。紅熟して晩秋まで蔦に残ります。
熟した果実の種子周囲の果肉部分には甘みがあり食べる事ができるようです。野外植物民俗事苑には、”果実はそのままで食用になるが、ヒシオ漬けや塩漬けにし、化粧用にもする。”との記載があります。ちなみにヒシオ(醤)とは、ペースト状の調味料、あるいは味の濃い食品の総称です。
また、キカラスウリの根は栝楼根(カロコン)という生薬(日本薬局方に記載)で、種子は栝楼仁(カロジン)といいます。
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