2013年1月13日日曜日

定禅寺通り近辺の地名 春日町

木町通り(北材木町)
春日神社

 今回は定禅寺通り近辺の地名を取り上げてみます。今回は春日町です。
 当店(定禅寺ハーブギャラリー)付近の地名は春日町といいます。仙台地名考(菊地勝之助:宝文堂)によれば、春日町という町名は、旧町名の木町通•北材木町•北一番町•常磐町•定禅寺通櫓丁•跡付丁の各一部を調整の上合併して成立した新町である、とあります。場所的には、現在の西公園通りと晩翠通りに囲まれた定禅寺通りの北側のエリアで、北は北一番町付近までをさします。
 新町名の表示は、戦後仙台市の発展に都市整備の一貫として昭和39年より実施されたもので、新町名は従来の名称を基にするが、新たに付ける場合は、簡明なもの、歴史的に由緒のあるもの、親しみ深いもの、語調のよいものなどを選択し採用されました。
 春日町の地名は、域内にある春日神社の神徳にあずかろうとつけられたといわれています。春日神社(写真)は、源義経が奥州に下ったさい同社に詣でここの柳に駒をつないだと伝えられている古い神社で、もともと今の立町内に鎮座していたものを藩政時代に北材木町(現在の場所)に遷座したものです。
 現在の通り名(北材木町通り)に残る旧町名は、藩政時代は木材専業の町人町で、後に北目町、新伝馬町などとともに伝馬の宿駅として重きをなしたと、仙台地名考には記載されています。
 春日町の地名は全国各地にあります。フリー百科事典ウイキペデイアにも約100近くの町名が記載されています。域内にある春日神社にちなんで付けられたものが多いためではないかと思われます。
 ちなみに、春日神社(かすがじんじゃ)は、奈良県奈良市の春日大社を総本社とし、「春日」を社名に持ち春日神を祭神とする神社で全国に約1,000社あるといわれています。


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