2014年1月30日木曜日

定禅寺通り界隈の風景(5)大町交差点と石碑

 前回ご紹介した櫻岡大神宮のすぐ南側が大町交差点です。17世紀初めの伊達政宗の仙台建設時に、仙台城の大手門から広瀬川を渡って(大橋)東に通じる大通りとして建設されたのが大町通りです。その両側の大町は米沢から正宗とともにやってきた町人衆(御譜代衆)の町として商業特権が与えられていました。
大町交差点から旧仙台城大手門を望む
写真の現在の大町交差点より西側(旧仙台城側:現町名(大手町)は、伊達家重臣の屋敷がならぶ地域で、大町交差点より東は、その両側は大町という町人町でした。大町は米沢から正宗とともにやってきた町人衆(御譜代衆)の町として保護され、様々な商業特権が与えられていたといわれています。現在は、戦後できた大通りの青葉通りに隠れ、細い裏通りとしてあまり人通りもありませんが、江戸時代は仙台の中心通りとして栄えました。大町と旧奥州街道が交わる場所が芭蕉の辻(現;日本銀行仙台支店)で江戸時代は仙台の街の中心でした。ちなみにさらに東に進むとそこは仙台駅です。
大町交差点の石碑
大町交差点の南西角には石碑が設置されています。石碑には旧三澤家屋敷跡と記されています。三沢家は、伊達騒動にも登場する、幼君亀千代(後の4代藩主伊達綱村)の母三沢初子の一族です。奥州三沢氏はもともと出雲の豪族であった出雲三沢氏の一族ですが
、初子が綱宗(3代藩主:伊達騒動で蟄居)の側室になった縁で伊達氏に仕え、藩主の外戚として一門に列っせられています。




2014年1月26日日曜日

定禅寺通り界隈の風景(4)櫻岡大神宮

 仲ノ瀬橋に通ずる市道を越え、さらに南に歩くとすぐそこは櫻岡大神宮です。



 櫻岡大神宮(さくらがおかだいじんぐう)は、西公園内にある神社で、春はサクラの名所として賑わっていました。が、現在では地下鉄工事のためかなりの本数が切られて新しい木が植えられており、以前とはさまがわりしてしまいました。

 櫻岡大神宮は、伊達政宗が創建した神社です。もとは仙台城下町の北の守りである北山丘陵上の北山五山の西にある峰の1つに鎮座しており、藩内でも有力な寺社の一つだっだようです。その後明治になり藩の消滅とともに、広瀬川を望むこの地に遷宮されました。この地は江戸時代の仙台藩有力家臣の邸宅が建ち並ぶ地域でしたが、明治以降は、料亭・公園・芝居小屋などの観光・娯楽施設、あるいは、広い土地が必要な学校などに転用されていったようです。門前の源吾茶屋は当時の名残だそうです。
 1926年(大正15年)の仙台市電開業に合わせ、肴町通りの西の突き当たりにあたる現在地に遷宮し現在にいたっています。



2014年1月21日火曜日

定禅寺通り界隈の風景(3)仲ノ瀬橋


 先日ご紹介した、定禅寺通りの突き当たりにある広瀬川に沿って、西公園内を南にくだると、そこは仲ノ瀬橋です。


 仙台市のシンボルである広瀬川は、関山峠付近に端を発し、仙台市中心部を流れ、広瀬大橋付近で名取川に合流しており多くの橋梁がありますが、下流域の仙台市の市街地には、牛越橋から千代大橋まで11の橋があります。仲ノ瀬橋は牛越橋から数えて3番目です。以前からここにあった橋が、広瀬川の中洲である「中の瀬」を経由してかかっていたことがその名の由来といわれています。中ノ瀬橋は上部が市道、下部が国道(仙台西道路)の二階建の橋です。仙台西道路はこの橋を渡るとトンネル部になり、仙台宮城インターチェンジにつながっています。市道を渡ると仙台第2高等学校や宮城県立美術館があります。

 
さらに南側は、現在仙台市の地下鉄東西線の新しい橋梁の建設工事が行われています。地下鉄東西線は平成27年開業予定です。

2014年1月16日木曜日

定禅寺通り界隈の風景(2)ビルの谷間のどんと祭


 定禅寺通りのすぐ北側のビルの間にある春日神社のどんと祭です。どんと祭(さい)は、他地域では左義長やドント焼きなどと呼ばれる小正月の火祭りのひとつで、宮城県内を中心に小正月の前日の1月14日の夕方から行われています。神社の境内などで正月飾りを焼き、御神火にあたることで一年の無病息災・家内安全を祈願する祭です。最も有名なのは裸参りが行われる、大崎八幡のどんと祭ですが、県内のあちこちでこの火祭りの光景を目にすることができます。ビルの谷間の春日神社でも毎年行われており、お店の正月飾りをおさめてお参りしてきました。
 春日神社は、源義経が奥州に下ったさい同社に詣でここの柳に駒をつないだと伝えられている古い神社で、もともと今の立町内に鎮座していたものを藩政時代に北材木町(現在の場所)に遷座したものです。
        


2014年1月14日火曜日

定禅寺通り界隈の風景 (1)冬の朝の広瀬川


 今回より、定禅寺界隈の風景をご紹介しまし。1回目の今回は、冬の朝の広瀬川です。
定禅寺通りを突き当たると、広瀬川です。広瀬川(ひろせがわ)は、宮城県仙台市を流れる名取川水系名取川支流の一級河川で、仙台のシンボルとして親しまれています。
 ちょうど、その突き当たりのあたりで東から南へ大きく流れの方向をかえておりこのあたりを六兵衛淵(写真上)といいます。冬なので水量は少なめですが、朝日に水面がキラキラ輝いてきれいでした。

2014年1月9日木曜日

西公園のツバキor サザンカ?


 仙台市西公園で撮影しました。西公園にはたくさんのツバキやサザンカが植えられていますが、咲いているのはこの1本だけでした。
 サザンカ(学名:Camellia sasanqua)は、ツバキ科の常緑広葉樹です。秋の終わりから、冬にかけての寒い時期に、花を咲かせます。
 ツバキ(椿)は、ツバキ科ツバキ属の植物の総称です。狭義には、ヤブツバキ(薮椿、あるいは単にツバキとも。学名:Camellia japonica)を指します。
 
西公園のツバキは普通、3月末〜4月初めに満開になります。サザンカは11月の終わりごろに咲きます。一般には早咲きや遅咲きの品種もあるようです。
 両者の区別点は、蕾がツバキでは葉の下につきますが、サザンカは上に付き、花が咲いてもよく見えます。またツバキは花がおわるとポトリと全体がポトリと落ちますが、サザンカは花びらがバラバラに散るといわれています。
 この花は蕾や花びらのちりかたはサザンカのようですが、形はヤブツバキによく似ています。
 サザンカにも多くの品種があり、ツバキとの交雑種もあるようなので(カンツバキなど)それかもしれません。
 



2014年1月2日木曜日

元日の朝の定禅寺通り


 新年おめでとうございます。新年第1回目の記事は”元日の朝の定禅寺通り”です。若干雲が多めでしたが、風もなく穏やかな朝でした。仙台の元日の日の出の時間は、”6:53:12”でした。写真は定禅寺通りの勾当台公園付近で撮影した、ビルの谷間からの日の出です。