6月9日に訪れた南蔵王のドウダンの森のサラサドウダンです。平年は6月中頃が満開とのことですが、今年は春先から暖かい日が多かったせいか花はもうあまり残っていませんでした。サラサドウダンはツツジ科ドウダン属の低木です。よく家庭で植えられている真っ赤に紅葉するドウダンツツジの近縁種です。北海道西南部、本州全域、四国の徳島県に分布し、ドウダンツツジと違って、より深山の冷涼な岩地に生育しています。小さな釣鐘状の可憐な花は、先端が淡紅色で、下部は黄白色で紅色の縦条が入っているのが特徴です。
ドウダンの森は、蔵王連峰のうち、宮城県側の南蔵王の不忘山の山麓にあります。宮城蔵王の遠刈田温泉から車で約20分程のところです。蔵王連峰も、エコーラインの通る刈田岳など中央蔵王は観光客で賑やかですが、南蔵王は訪れる人も少なく静かです。不忘山は花の山として知られており、「NHK版 花の百名山」(山と溪谷社、1996年)と「決定版 花の百名山」(山と溪谷社、2002年)にも選定されています。確かビデオでは、サラサドウダンも取り上げられていたように記憶しています。
訪れた日は、園の駐車場には車が一台もなく静かでした。ただセミの鳴き声のようなものが静寂を破ってこだましていました。帰って調べてみると、エゾハルゼミの鳴き声でした。そういえば、先日行った蔵王エコーラインの中腹でもうるさいくらいに鳴いていました。園地に入ると、カジカガエルの鳴き声も聞くことができました。
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