西公園で撮影しました。この時期になると公園のあちこちの草叢に群生して開花しています。
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西公園のドクダミ |
ドクダミ(蕺草、学名:Houttuynia cordata)はドクダミ科ドクダミ属の多年草です。本州、四国、九州、沖縄および台湾、中国、ヒマラヤ、ジャワに分布し、山野や庭などに普通に見られます。 ドクタミは、古くから民衆に親しまれ暮らしとの関係も深いため、240以上もの方言があるといわれています。その代表的なものは、イシャコロシ(大分)、ウマクワズ(高地)、ジゴクソバ(千葉•茨城•福島•秋田)、チョウジャグサ(佐渡)ドクダメ(長野•岡山)など様々です。少し湿り気のある所を好んで至る所にはえ、全草に独特の悪臭があります。丈は20〜30cm。夏の始めに茎の頂に白色で4枚の花弁状の苞を付け、花のように見えます。
古くから民間薬として使用され、健康茶としても親しまれています。開花期の地上部を乾燥させたものは、生薬名を十薬(じゅうやく、重薬とも書く)といい、日本薬局方にも収録されています。十薬は日本の代表的な民族薬の一つで(和薬ともいう)、この名は10種類の薬に匹敵する効き目があることに由来するとされています。
最新薬用植物学(廣川書店)には、”開花期の地上部を民間で緩下、利尿に煎用、生の葉をあぶって化膿、腫物、外傷などに外用する。”と記載されています。